【レンタル機器データ可視化】データ可視化をやってみた～ Tableau編～
2024.11.28はじめに
データ事業本部 BIチームのshoです。
現在BIチームでは、レンタル機器データの可視化をテーマにブログリレーを行っています。
当記事では、Tableauを用いてレンタル機器データの可視化を行います。
なお、データについては今回のブログリレー用に事前作成したサンプルデータを使用しています。
やりたいこと
今回は、個人向けのWifi機器レンタルをしている店舗が、お客様に機器を貸し出す機器の状況を把握することを目的にしてシナリオを作成しました。
シナリオ整理の結果を抜粋します。
対象者
- 各店舗スタッフ
見てどうするか
- 問題がない機器を貸出する
- 問題がない機器が少ない場合、自分の店舗にないなら近隣の店舗の在庫を貸出する
- メンテナンス部門に機器のメンテナンス・交換を依頼する
- 近隣含めて、問題がない機器がどうしても確保できない場合は、（リスクを説明した上で許容されるなら）要注意の機器を貸出する
どう可視化するか
上記をもとに、以下内容を可視化していきます。
- 自分の店舗名はログインユーザーごとに固定する（今回は渋谷店を想定）
- 自分の店舗の在庫が即答できる状態にする
- 機器が不足している場合は近くの店舗の在庫を確認する
データ準備
レンタル機器の稼働状況が、随時S3にJSON形式で保存されていることを想定して、そのデータをAthenaにテーブルを作成しています。
詳細については、別のブログでまとめられているので、下記リンクからご確認ください。
可視化内容
最終的なアウトプットイメージ
ここからはTableauでのグラフの作成です。
長期貸出可能・短期貸出可能情報
渋谷店の機器の数を可視化します。
- 列：機器台数
- 行：機器名、画像
自店舗の機器の数を機器の稼働状況に分けてグラフ化しています。
機器名だけではなく、画像情報を挿入することで対象の情報が直感的に把握できるようにしました。
以下の2つを確認することが可能です。
- 長期貸出可能な台数
- 短期貸出可能な台数(あともう少しで交換対象となるが長期でなければ問題なく貸し出すことが可能なものを)
各店舗在庫状況
ここからは、全店舗の情報を可視化していきます。
自店舗以外の情報も表示させることで、自店舗に在庫が足りない場合に他店舗から取り寄せることで貸出可能か否かを判断することができるようにしました。
- 列：機器台数
- 行：店舗名
全店舗の情報を出すため、フィルターは無い状態にします。
地図
あわせて、地図上でも把握することで近隣店舗の情報を直感的に把握することができるようにしました。
今回は、交換判定基準が「問題なし」のみを表示されるようにし、長期・短期の貸し出しいずれにも対応できる機器数を確認できるようにしました。
- 列：緯度
- 行：経度
- バブルサイズ：機器台数
- ビジュアルのフィルタ：交換基準判定が「問題なし」
なお、今回は使用していませんが、位置情報は緯度経度でなく以下のような文字情報でも設定可能です。
- 郵便番号
- 都道府県
- 市区町村
また地図のスタイルとして、8つの中から適切なものを選択することが可能です。
- 明るい
- 標準
- 暗い
- ストリート
- アウトドア
- サテライト
- オフライン
- なし
各バックグラウンドの違いは以下のURLにてご確認ください。
用途に応じてスタイルを変更しておきましょう。
フィルター
ダッシュボード上では、機器情報を限定することがあることも想定し、機器名をフィルターとして使用できるようにしました。
まずは絞る対象が絞らず、すべての機器情報が表示されるように設定しました。
ダッシュボード
ダッシュボード全体は以下のようになりました。
ダッシュボード上部で自分の店舗（渋谷店）の在庫を確認して貸出ができるかを判断し、
貸出できない場合は、レポート下部で他店舗の店舗の在庫と位置関係を確認する、という使い方を想定しています。
おわりに
今回はTableauを使用したレンタル機器データの可視化をしてみました。
次回は様々なBIツールで可視化した総まとめをお送りします。
